2010/03/21

[TOCHIGI] commitment

 1554日に及ぶ行脚の果てにたどり着いた地、栃木県グリーンスタジアム。J2セカンドシーズンを迎えた栃木SCのホーム開幕戦、相手は柏レイソル。もう少し時間を経てから見たかったカードです―日立台でもあります、けれども。組まれた以上は、レプリカユニフォームだって、どうしても間に合わせたくて、袖のスポンサーワッペンをPASSしたりしました。


---09ロボ---18クンシク--

08廣瀬----------02岡田

---25小野寺----23米山--

06入江-04宮本-03大久保-19赤井

-------01柴崎------


89分:クンシク→14林

90+3分:廣瀬→20船山


ゲームのまともな分析はレイソルGK菅野さんのブログを見て頂ければOKなので、いつも通り、素人の感想を適当に。


第1節・水戸戦では大卒新人ドイスボランチ(村田翔&西岡謙太)にミッドフィールドの主導権を明け渡し、自陣でボールを追い回す空虚な時間ばかりが流れた栃木SC。翌日にはレイソルの開幕戦も観たので、インプレッションを脳内で天秤にかけたら、一体どんな劣勢を強いられるかと覚悟してきたのですけれども…「いい気分で臨める選手を見極めて起用する」とコメントした松田監督が並べてきた11人は、どこまでもボールに食らいつくコミットメント=「勝ちたい気持ち」(←鴨志田さん訳)を発露してくれたのでした。


レイソルの魔術師フランサがステッキを振っても、繰り出されたマジック=ボールへ赤井さんが体を入れて切りまくります。至近距離からのシュートを浴びせられかけても、ベストコンディションには程遠い(!)GK武田さんがファインセーブを連発。これはやられた、と覚悟したシーンさえ、入江さんがゴールよりかき出しました。2列目では廣瀬さんと岡田さんが、アタックよりディフェンスでの運動量が半端なし。献身的な動きを見せられ…船山さんがこの二人を超えて試合へ出場するには、どれだけのパフォーマンスを見せれば良いのかと考えたら、気が遠くなりそうでした。


レイソルの逸機も多かったです。開幕戦を負傷欠場し、アウェーでシーズンインとなった菅沼さんもまた、かつて(レイソルジュニアユース時代)の僚友である赤井さんに苦しめられ、それ以上に自らのシュート精度に悩まされました。右サイド方向へ移動しながら放ったショットがポストの左へそれていった際には、自分が栃木SCレプリカユニフォーム+タオルマフラー装備でSC席へ座っているのも忘れ、激しく嘆息してしまいました。


想像以上に栃木SCが善戦し、開幕戦で危うさも見せていたとはいえ、レイソルイレブンと取り巻く人々にとっては想定外の重苦しい時間―唯一セットプレーから橋本和さんがネットを揺らすもオフサイドで取り消し―が続きます。栃木SCから見れば“うまくいっている展開”で、レイソルと釣り合っているバランスをブレイクさせて点を取りに行くタイミングを見計らうのでした。


試合開始2時間前に。webでは当該試合の登録選手を見られるようになるのですが、宇都宮駅へ到着したのがちょうどその頃合だったのに、栃木側のメンバーはなかなか確認できず(レイソル側は、クラブオフィシャルHPで程なく分かった)やきもきしながら無料シャトルバスへ乗り込んだのです。船山さんの名前はサブの中にありまして、SA席のチケットを購入したのに、ゴール裏でアップしている姿を至近で見られるから…と、放棄してSC席のブロックへ座りました。J-STEPキャンプでも履いていた、エレクトリックグリーン×ブラックのカラーリング鮮やかなNIKE T90 LAZER3(シュート精度向上を重視した、ルーニーと同じモデル)を履き、出番に備えます。


均衡したゲームへ視線を送りつつアップを繰り返すサブメンバー。動かないベンチへの焦りと諦めすら空気を染め始めた終盤、船山さんと時折談笑もしていた林さんが呼ばれ、放り込み―水戸戦では随分早くそれへ切り替えたのに実らなかった―へのチェンジが示唆されます。ロスタイムの数字が掲げられ、膠着状態でクローズするのも監督の構想としてありなのか…とじりじりしていると、栃木ベンチ横に黄色いユニフォームの選手が立っていました。背中に躍る数字は20。視認した瞬間に胸がバクバクし、慌ててしまいました。ボール切れろと欲する程に。


J2リーグ初出場が、柏レイソル戦だと刻まれた刹那。


記録された投入時間は「90+3分」ですから、ピッチに立てたのは秒単位、ボールタッチも後方へ下がってチェイスしてのディフェンスで一度あったかどうか。ロスタイムゴールを昨年、大学リーグで2回も決めているから、時間が残されていなくとも、前を向いて触りさえできれば希望は抱けたのですが…ロボがポストを失敗せず左サイドへ通してくれていたら、とifを書いても無駄なこと。守備の一枚としては、交代した廣瀬さんと比べたら、羽毛のごとき軽さ。最後の最後に松田監督が船山さんへ賭けてくれたのは嬉しかったし、同時に、もっと早くからチャンスを与えられなかったのは信頼が未成熟であるがゆえ。甘さと苦さを伴いつつ、確かに節目を越えましたし、その場に立ち会えたのを嬉しく思います。


タイムアップ後のレイソルイレブンとの握手タイムでは、栗澤先輩の腰を叩き、近藤先輩には何か言われ…と旧交を温めていました。レイソルの携帯オフィシャルHPでは、桐畑さんが自分のコーナーにツーショット写真を載せてくれました。ユース時代は良くつるんでいた二人。5年近い歳月を経て、KING FUNAは苦労も積み重ねた大人に成長したのだと、改めて実感できました(桐畑さんは、あまり変わってないイメージ)

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