※注意! このエントリは舞台2つの「ヒ」キゲキのネタバレです※
和田さんの出演するストレートプレイを見に行くと自然災害が起きるのは偶然でしょうか。
ハリトビは生まれて初めて自主避難した台風、今回のヒキゲキは前夜の地震でJRが本数を
カットしまくった結果、通常始業での出社が難しくなり、課長が在宅勤務を勧めてきたのに
退社後に初台の新国立劇場に行かなきゃいけないからという理由で午前半休にするという。
オフィスから向かってもギリギリで、先行予約特典は終演後に受け取りました。
まさかのファンクラブ先行特典ブロマイドが3種類もあるそうで。
2つの「ヒ」キゲキ、喜劇でもあり悲劇でもある1時間強の2作品が連続上演されます。
互いの劇中劇でもあり、設定でも緩くつながりながら、見せる色は好対照でした。
1作目は剛力彩芽さんが主演(小劇場作品に彼女がヒロイン役で出た経緯は不明ですが、
オスカーのごり押し女優と一時は言われていた彼女に芸能界の厳しさを感じたのが
観劇しての一番の感想)で、2.5次元俳優を客寄せパンダにした以上、観客の多数が
女性になるのは予想できたはずなのに女子高生の陰湿なイジメがテーマで驚きました。
ヒロインの担任が歪んだ正義感を持つサイコパスだったために人生をまさかの陽の方向へ
ねじまげられた結果がタイトルの「パンティーアナキズム」でした。
三十路の2.5次元俳優にブレザーを着せるのはなかなかチャレンジではあるんですけど、
2作目に比べればドラマの脚本家が書いているだけあり非常に明快なストーリーでした。
2作目こそ初日組が難解と感想を呟いていた作品でした。水野美紀さんの作・演出。
父が母を殺す姿を目撃し、心が壊れ多重人格になってしまった主人公タクト役が和田さん。
最も幼い人格ノゾムに悪夢の記憶を押し付けたタクトは舞台役者になり、板の上でだけ
何事もなく生きられるようになります。先生役や暴力的で女性を妊娠させる奴など
複数の人格が、親子が殺し合う劇中劇(富田さんと和田さんの殺陣が見られました。
殺陣師は无伝のアンサンブルさん)やそれを見に来た『同姓の人が抱える多種多様な、
時にはかなりきつめの問題全てを受け入れる会』が板の上に立つトラブル、劇場で亡くなり
成仏できない地縛霊と複雑に絡み合い、非常に分かりにくい作品となってました。
私も他の人の感想読んで初めて気づけたことがたくさんあります…。
とはいえ、繰り返し見たいのが1作目と2作目どちらかと言われたら、2作目と答えます。
殺陣あり、歌(和田さんの担当はタクトとノゾムだけですが、ノゾムが剛力さん演じる
息子と生き別れた母親とデュエットします)あり、ダンスありでとても華やかなのです。
1作目がきっちり組み上げられた商業小説なら、2作目は見せたいところを…見せ場を
たくさん配置した同人小説のようだと感じました。S席12000円なんですけどね…。
(私は8000円のA席ゆえバルコニーでした。ちゃんとバルコニーも見てくれる和田さん)
あと両作品ともワイドショー的な記者会見シーンが組み込まれていて、第一線に立った
芸能人はみんなああいうのに嫌悪感があるのかな、と邪推してしまいました(苦笑)
2作目は和田さんが主演と銘打たれてるだけあって、いろんな演技が見られて眼福では
あるんですけど、私は推しがかっこよければそれでいい人ではないので…オリジナル舞台は
難しいです。2.5次元の原作ものは原作もイケメン役者もある意味守られた存在ですから。