ギオンススタジアムで開幕戦(SC相模原vsアスルクラロ沼津)を見ながら、3/20のいわきへ
遠征することばかり考えていました。まだ知らぬ刺激を受けたい…しかし、現実はそんなに
甘くありませんでした。3/12のダイヤ改正でコロナ禍での利用減少を踏まえた運用となり、
いわき以北の普通列車は昼間、2時間半弱に1本のペースとなりました。Jヴィレッジ駅は
特急が停車しないため、いわきFCの公式サイトでも13時キックオフなのに帰りの電車は
17時過ぎのが紹介される始末。行きだって、普通電車が到着するのはキックオフの17分前。
いくら徒歩15分でも…と途方に暮れていた私の家も、3/16夜の地震で長く揺れました。
震度6弱の揺れを観測した浜通りで常磐線は大ダメージを受け、結局試合前日の17時過ぎに
JR東日本水戸支社から出たプレスリリースで広野駅から先は運休と確定してしまいました。
(ここで代行輸送が行われない辺り、実際の需要を示しているようで物悲しいです)
Jヴィレッジまでの道のりで、地元のおじさんに何故Jヴィレッジ駅まで乗車しないのかと
尋ねられてしまいましたが、歩いて向かった人20人以上いたように見受けられました。
水戸支社は特急燭台切を走らせたセクションです。そもそも昨年5月に乗車した特急燭台切は
東北DCの一環で、震災以降、不通区間のあった常磐線の全線開通祝いでもありました。
Jヴィレッジには木戸駅から歩いていた私が、初めてJヴィレッジ駅を見たのも特急燭台切の
車窓からでした。風化が進んだと言われ、小売業が東北産製品を販売するプロモーションと
化しつつあるのではと個人的に感じていた3.11。想起させるトリガーとしては極めて不適切
かつ不謹慎な事象なれど、3/16の地震は復興の未了を強く私に思い知らせてくれました。
電車が走っていない線路、広野駅にもJヴィレッジにも道路脇にも置かれた放射線測定器。
試合開始直前のキックインイベントでずらりと並んだ浜通り自治体の首長たちは、すぐに
役所へ戻って災害対応にあたり、副知事の挨拶も犠牲者の冥福を祈り復旧作業を進める
決意表明となっていました。そして、来ていると思わなかった野々村新Jリーグチェアマンは
Jリーグ昇格を果たしたいわきFCに浜通り地域のシンボルになってほしいと述べたのでした。
オリジナル10以外の全てのJクラブは最初まず昇り道しか知らぬシーズンを重ねます。
メイン自由席で私の後ろにいた女子学生はサッカー観戦初めてらしく、頓珍漢な発言ばかり
していましたけど、サッカーに興味ない人が地元のクラブだからと来るのが重要なのです。
このご時世でスタジアムデビューする人間を集めるのは至難の業となっているのですから。
いわきFCはJFLで優勝し、初めて3部とは言え、Jリーグでホームゲームを迎えました。
場外のスタジアムグルメ売り場やイベント会場の熱気が、人々の興奮を物語っていました。
対するSC相模原も、昨シーズンまではひたすら上昇し続けていました。今季が初ダウン。
目指すはJ2復帰…のはず。けれども、ここからの戦いが楽ではないのは先駆者が示す通り。
松本山雅とて、今はかつての熱量を保てていないと伝え聞きます。いや、J3に落ちても
1900人アウェイに動員したそうですから、十分に立派ですけど…。この日のSC相模原も、
サポーターはホームを圧倒するドラムを鳴らしてJ2経験者の貫録を見せてはいました。
ピッチ上では、残念ながらボールではなく選手が走る独自の哲学でここまで昇ってきた
フィジカル重視のいわきFCが思う通りの展開を繰り広げ(パワーで押し切るスタイルなら
芝生が綺麗である必要もないのですが、高木監督は芝が綺麗な前提でトレーニングを組んで
それが敗因だと試合後の記者会見で言った模様)相模原は良いところなしでした。
昨年の相模原は良く知りませんけど、後ろにいたサポーターが言うにはどの試合も主導権を
握られていて、この日のようにボールを持つ流れはほとんどなかったようです。正確には
持たされていたのですが。中盤が壊死しているため、FWからこぼれたボールが拾えません。
船山さんが浮田さんとレイソルアカデミー卒業生ツートップを組んだ試合でこんなことを
言いたくありませんが、どうやったら点取れるのか、セットプレーを含め、悲しいぐらい
ゴールの気配はありませんでした。そもそもツートップが揃って新規加入であるように
今年の戦い方が出来ているかも怪しく感じます。このままだと、スタイルを確立する頃には
J1/J2より所属クラブが少ないJ3では、大方の戦況が決まってしまっているのでは…という
危惧ばかりが強くなりました。そもそも30代半ばのベテランが75分間要員っぽいとはいえど
スタメンを張っている時点で選手層どうなんだと言わずにいられません。選手層が薄いなら
反町監督時代の山雅みたいに割り切った形(いわゆるソリボール)もありではないかと。
水本さんがチームキャプテンなのに、この試合で腕章を巻いていたのは船山さんでした。
開幕戦でも先頭に立ってピッチに入ったり、引っ張るやる気は感じてましたが、高木監督は
何を考えてゲームキャプテンを任せたのか、船山さんも前後半で違う腕章を巻いていたのは
なぜなのか(前半がピンクで後半が紺)分からないことだらけです。一番分からないのは
船山さんが相模原のシステムで何を求められているか…得点は勿論ですけど、役割ですね。
このままの戦いを続けていたら、試合後のスタンド挨拶で見せたようなしんどい表情を
ジェフ時代に続き見まくる羽目になる…そんな危機感が重くのしかかる帰途となりました。
あと陸上のトラックがない専用スタジアムはやはり素晴らしいと改めて思いました。
ギオンススタジアムは見づらいしスタジアムグルメもコスパがよろしくないです…。
いわきでは500円でおなかいっぱい唐揚げが食べられるのに、相模原では750円払っても
満足した量は食べられません。今季もアウェイに好んで行く奴になるんでしょうか私は。